明倫国際法律事務所 Meilin International Law Firm

【ベトナム】 ベトナムの改正労働法草案(未成年者の雇用)について (2019.11.1up)



 ベトナムの労働法をめぐる意見を募集するため、2019年4月28日から2019年6月28日にかけて改正労働法草案は労働・傷病兵・社会省の電子情報受取のサイトに掲載された。今回の改正では、未成年者を雇用する場合に関する規則として下記が盛り込まれる予定である。


(1)第144条により、未成年者の体力的、精神的、人格的な発達を確保するために、雇用者は未成年者に対し適した仕事のみ雇用できると規定される。同時に、雇用者は未成年者の生年月日、仕事の内容、定期健康診断の結果などといった個人的な情報を記録して、権限を有する機関に要求された場合開示するものとする。


(2)第146条により、15歳未満の未成年者を雇用する場合、本人の承諾を取得した上で法定代理人と雇用契約書を締結しないといけない。そして、未成年者の学習時間に悪影響を与えないように労働時間帯を合理的に調整する。また、雇用要件の前提となる健康診断の他、6カ月に一度の診断を行い、職場における労働安全衛生・清潔規則を厳守すると規定される。13歳の未成年者を雇うのは法律違反であるが、労働・傷病兵・社会省により、次の仕事に限って雇用できるとされる:
 ①芸能、又は人形劇に関する仕事(水人形劇以外)
 ②スポーツに関する仕事(重量挙げ、ハンマー投げ以外)

 また、下記のとおり、未成年者の労働時間に関する規定が盛り込まれている:
 ①13歳未満の未成年者の場合:1時間以下/1日、5時間以下/1周
 ②13歳~15歳未満の未成年者の場合:4時間以下/1日、20時間以下/1週
 ③15歳~18歳未満の未成年者の場合:労働・傷病兵・社会省が規定した仕事は夜勤・残業可能

 

(3)第148条により、未成年者に対し危険な仕事、肉体労働などといった精神的・身体的な発達に悪影響を与える仕事をさせることが禁止される。