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中国国家市場監督管理総局は、6月5日、中国の独占禁止法に違反したとして、米自動車大手フォード・モーターの中国合弁子会社、長安福特汽車に対し、1億6280万元(1元=16円換算、約26億480万円)の罰金を科したと発表した。
同総局は、長安福特が2013年以降、重慶市内のディーラーに対して最低販売価格等を設定することによって、ディーラーの価格決定権を奪い、ブランド内の競争を排除、制限する垂直的な独占合意を行い、かつ、禁止規定の適用が除外される事由がないとして、同社に対し、重慶地区における年間売上高の4%に相当する罰金を科した。
なお、米系自動車企業に対する中国の独占禁止法の適用に関しては、上海市物価局が2014年にクライスラーの中国販売会社に3,168万元、2016年にゼネラルモーターズの中国販売会社に2億100万元の罰金を科した事例がある。
(2019.7.1up)