欧州司法裁判所は、2019年9月24日、2015年から続いているGoogle対CNIL(フランスのデータ保護監督当局)の訴訟において、「忘れられる権利」はEU圏外には適用しないとし、Googleが勝訴した。本判決で、現段階では、EU法のもとにおいて、検索結果の削除の要求を受けた検索エンジン事業体が、その検索エンジンの全バージョンにおけるリンクの削除を行う義務はないとされました。ただし、EU圏内在住者から、EU圏内での検索結果の削除の要求を受けたときは、Googleはそれを行う必要があります。

 この判決文は、以下のリンク先のとおりです。

 ◇InfoCuria Case-law of the Court of Justice
    http://curia.europa.eu/juris/document/document.jsf?docid=218105&doclang=EN

 ※前提として、既掲の「GDPRの運用の概要」をご参照ください。