Q1

準備にどれくらいかかる?

+
A

事業承継の準備には、通常1〜3年を目安に計画を立てることをお勧めします。しかし、状況によってはさらに長期的な準備が必要な場合もあります。

Q2

事業承継はいつ始めればいい?

+
A

経営者が「まだ元気なうちに」準備を始めるのが理想です。60歳前後を目安に計画を立てる方が多いですが、実際には後継者の育成や社内の体制づくりに時間がかかるため、できるだけ早めにスタートすることが成功のカギになります。

Q3

事業承継にはどのような方法がある?

+
A

事業承継の方法は主に以下の3つがあります:
①親族内承継:経営者の子どもや親族が後継者となり、事業を引き継ぐ類型です。
②親族外承継:社内の役員や従業員が後継者となる類型です。
③第三者への承継:M&A等によって外部の第三者に事業を承継する類型です。

Q4

子どもがいるなら親族内承継?

+
A

子どもが事業を継ぐことに意欲をもち、その資質も備えているならば親族内承継が適しています。しかし、そうでない場合は、親族以外にも目を向け、社内外から最適な後継者を見つけることが重要です。特定の方法に固執せず、自社にとって最善の選択肢を検討する柔軟な姿勢が求められます。

Q5

後継者に経営の経験がなくても大丈夫?

+
A

可能です。ただし、経営者としての経験やスキルはすぐに身につくものではないため、事前に計画的な育成が必要です。外部研修の受講や、一定期間の経営参画などを通じて、段階的に引き継ぐ方法が一般的です。

Q6

事業承継の一番のポイントは?

+
A

事業承継では、事業資産や従業員など様々な要素を引き継ぎますが、その中でも経営権を握る自社株式の承継が最も重要です。株主には、株主総会での議決権がありますが、その過半数で役員選任や報酬決定が可能になり、3分の2以上で定款変更等の重要事項を決定できます。そのため、後継者に株式を集中させることが必要ですが、一方で、特定の後継者に株式を集中させると贈与税や相続税が重くのしかかるリスクがあります。そのため、株式の承継にあたっては、そのような税負担をなるべく回避しながら、後継者に株式を集中させることが重要なポイントとなります。

Q7

従業員や取引先にはいつ説明すればいい?

+
A

事業承継が決まったら、できるだけ早い段階で関係者に丁寧に説明することが大切です。タイミングを誤ると不安を招き、信頼関係の悪化や取引停止につながるリスクもあるため、後継者の紹介や将来のビジョンを明確に伝えることがポイントです。

Q8

赤字企業や負債がある会社でも大丈夫?

+
A

承継は可能ですが、財務状況をきちんと整理することが重要です。第三者への承継(M&A)を検討する場合でも、改善計画の提示が必要になることがあります。承継前に専門家と一緒に現状分析を行い、対応策を検討しましょう。

Q9

後継者は会社の連帯保証人にならないとダメ?

+
A

必ずしもそうとは限りません。事業承継の際は、後継者がそのまま連帯保証人を引き継ぐことが多いですが、会社の財務状況が安定しており、明確な事業承継計画書を提示できれば、金融機関との交渉により連帯保証を外してもらえる可能性もあります。

Q10

M&Aはどんな場合に向いてる?

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A

親族や社内に適任の後継者がいない場合や、会社をさらに成長させたいと考えている場合に有効です。買い手企業にとっては新たな市場や技術の獲得にもつながるため、近年では中小企業でもM&Aによる承継が増えています。

Q11

事業承継税制の特例措置とは?

+
A

一定の条件の下で、中小企業の後継者が先代経営者から非上場株式等を、相続又は贈与で取得する際に発生する相続税・贈与税の納税を、猶予又は最終的に免除する制度です。但し、この制度を利用するためには、令和8年3月31日までに特例承継計画を都道府県知事に提出しなければならず、制度自体そのものについても令和9年12月31日(個人事業主を対象とした、個人版事業承継税制は令和10年12月31日)までが適用期限とされています。

Q12

私(経営者)の技能までは引き継げないよね?

+
A

必ずしもそうとは限りません。高度な技能ほど言語化は難しいですが、そのような技能の言語化をする専門家(弁理士等)も存在しますので、専門家の力も活用し、技能もしっかりと後継者に引き継ぐことが大切です。後継者が困らないように、技能に限らず、属人化された暗黙知を放置しないようにしましょう。