コラム
COLUMN
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知的財産
2022.11.07
備えていますか? 職務発明規程
執筆者:弁護士 堀田 明希 1 職務発明の対価 職務発明については、20 年ほど前にも青色発光ダイオードの発明者が同様の請求をかつて所属していた企業に対して起こしており、第一審判決は発明者が会社に対し604億3006 万円の請求権を有して
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知的財産
2022.11.07
国立国会図書館等によるデータ提供サービス
執筆者:弁護士・弁理士 原 慎一郎 2021 年5 月26 日、著作権法の一部を改正する法律案が可決され、①国立国会図書館に所蔵された一般には入手困難な資料のウェブ閲覧と、②入手可能な図書館資料についてのメール・FAX による受信が可能に
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知的財産
2022.10.11
海賊版対策と著作権法 ~文化庁の「海賊版による著作権侵害の相談窓口」開設~
執筆者:弁護士・弁理士 田中雅敏 いわゆる「海賊版」による著作権侵害行為によって、日本のコンテンツ産業は深刻なダメージを受けており、このままでは日本の豊かなコンテンツ産業の担い手が育たなくなってしまうのではないか、ということが危惧されてい
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知的財産
2022.04.15
お菓子のかたちと立体商標~商標の識別力は商品・役務との関係でみる~
執筆者:弁護士・弁理士 原 慎一郎 1 「きのこの山」と「たけのこの里」 2018年3月30日に株式会社明治のチョコスナック菓子「きのこの山」の立体的形状が商標登録されたのに続き、2021年7月21日には「たけのこの里」も立体商標としての登
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知的財産
2022.02.28
「ファスト映画」に見る著作権の考え方と海賊版対策について
執筆者:弁護士 堀田明希 【ファスト映画を公表等した者に有罪判決】 報道によれば、2021年11月16日、映画を10分程度にまとめた「ファスト映画」をYouTubeにアップロードし広告収入を得ていたとして、仙台地方裁判所は被告人3人に対し著
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知的財産
2022.02.03
デザインによるブランディング
執筆者:弁護士・弁理士 原慎一郎 1 知的財産を用いたブランディング戦略として最初に検討されるのは、商品等のネーミングである「商標」ですが、製品のデザインである「意匠」に着目したブランディング戦略もあります。 令和元年に、保護対象の拡充や存
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知的財産
2022.01.25
違法な海賊版をダウンロードさせる違法サイトへの有効な対策とは ~違法サイトへの広告を出した広告代理店への損害賠償請求が認められた判決の意義~
海賊版とは、映画や本、漫画、音楽などの著作物について、著作権者の承諾なく著作権を侵害する形で製造、流通される違法、非合法な製品を言います。「漫画村」や、映画、アニメ、音楽などが違法にアップロードされ、そのような違法サイトを通じて多数の人が
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知的財産
2021.12.01
改訂コーポレートガバナンス・コードと企業に求められる知財への対応
執筆者:弁護士・弁理士 原慎一郎 1.コーポレートガバナンス・コードの改訂 既にご存じの方も多いと思いますが、2021年6月11日、東京証券取引所がコーポレートガバナンスに関する主要な原則を取りまとめた、いわゆるコーポレートガバナンス・コー
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知的財産
2021.11.17
弁護士・弁理士が解説する AIのデータと学習済みモデルの権利 ~著作権・特許権・営業秘密の強みと弱み~
執筆者:弁護士・弁理士 田中雅敏 1.AIのデータや学習済みモデルについて何が起きているか AIやIoTを活用して、付加価値の高いサービスや商品を提供したり、競争優位性を獲得、維持していくことは、現代においてビジネスを遂行していく上で、不
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知的財産
2021.09.28
「ルビーロマンの韓国流出」に考える、日本の果物や技術、ブランドの模倣対策・流出防止策と権利の守り方
執筆者:弁護士 田中雅敏 石川県が14年かけて開発した超高級ぶどう「ルビーロマン」が韓国に持ち出され、栽培されて、「世界一高いブドウ」として韓国で販売が開始されたというニュースが報道されています。 「ひどい!」と思うところですが、これは、実